カタカナのビジネス語という「方言」を使う人たち
方言とは本来は地方独自の言葉のことを指しますが、私からすると、どこかトンデモなく遠い地方のように感じる言語があります。
「本日のアジェンダはナレッジの共有とスキームの獲得であり、非生産的なアラアンスに対してアジャイル開発によってイニシアチブを取り、インバウンドなマーケティングをマイルストーンをクリアしながら、シュリンクする市場に対して、レッドオーシャンの中でシナジーを感じながらドライブをかけていくフィジビリでありブレストとなります。バジェットについてはアグリーをいただきフィックスとなりましたがジャストアイデアで何かありますでしょうか?」
私が普段フリーライターという仕事をしているから使わないだけで、もしかするとまっとうなビジネスの世界では標準語なのかもしれません。
だから上に書いた言葉を実際に使ってる人たちからすると、エセ関西弁のように、
「なんでやねん、そないなことよう言わんわ。アホちゃいまっか。かまへんけどつっこまなやってられへんわ。はよ帰って探偵ナイトスクープでも見とけボケー。しばくぞ」
みたいな腹立つ感じに聞こえると思います。ほんま、すんまへん。
たまに一緒に仕事をする人たちで、こういう言語を使う種族について、あれこれと分析してみると、だいたい2パターンに分かれます。
1、めちゃくちゃ仕事ができる
2、仕事ができそうに見えて結果を残してない
決してカタカナのビジネス用語を使う人たちがダメなわけじゃなく、けっこーな確率で仕事がデキるような気がします。
ただ一方で、問題なのが仕事ができそうに見えてできないやつら。
最初はいかにもできそうな雰囲気を醸し出してくるから、こちらも信用してあれこれと仕事を引き受けるのだけれども、途中であれれ?となるのです。
あ、こいつ、単なるルー大柴だな、と。
特に若い人でやたら「バッファが、、プライオリティが、、、オポチュニティが、、、」と連発する人はあやしい。
仕事を覚える前に、かっこいい言葉ばかり詰め込んじゃって、なんだかなーな状態。
まー、私は違う地域の人間なので詳しいことはわかりません。もしかしたら職場の先輩たちが使うから、自分も使わなきゃいけないのかも。
でも、もしも営業先で、私のような「方言」が伝わりづらい人を相手にするなら、たぶん無理しないほうがいいと思うよ。
「一緒に仕事がんばりましょう。トゥギャザーしようぜ!」
これくらいのルー語のほうが、なんだか好感が持てて仕事がうまくいきそうな気がするのは、私だけでしょうか。(あ、そもそも今の新社会人はルー大柴を知らないか)