世の中は結局「量より質」か「質より量」なのか?

景気が悪いからなのか、最近やたら「質」という文字を目にする機会が増えている気がします。

 

大量生産の時代から高品質の時代へ。

 

「量より質」を目指そう!というのが、最近の世の中のムーブメントになりつつあるのではないでしょうか。

 

質の高い暮らし、一点豪華主義など、消費者もよりクオリティの高いものを好むようになってきています。でも、本当に「量より質」って正解なのか?ふと疑問に思うことがあります。

 

例えば、スティーブジョブズは「二塁打2本よりも1本のホームラン」という格言を残しています。

 

うーん、ホントにそうなの?意外と二塁打2本のほうが良いパターンだってあるぞ。まー、あくまで例え話だと思うので深くは考えても仕方ないですし、そもそも偉人の名言は偉人だから成立するわけで、ジョブズが「1本のホームランよりも二塁打2本だよ!勝ちたいならね。」みたいなこと言っていたら、それはそれで「なるほどー」とみんな感心するはず。

 

例え話でいうと、一曲のミリオンヒットを飛ばした歌手と、そこそこヒットを何本も抱える歌手、これは圧倒的に後者のほうが幸せでしょう。一曲の質の高い作品を作っても、世の中では一発屋とされてしまいます。

 

年に一回のハワイ旅行に行く人と、毎月一回国内旅行に行く人はどっちが幸せか?うーん、これは価値観によるか。でも、私なら毎月旅に行きたい。

 

ちょっと脱線して社会派な例もあげてみると、どんなに若者一人が素晴らしい意見を出しても、何も考えていないジジババたちの声が反映され、無能な政治家が当選してしまうのが日本です。

 

こうしたブログでも、どんなにクオリティの高い記事が1本バズっても、そこそこの記事を何百本も出したほうがアクセス数だけみると有利ではないでしょうか?(特にインターネットはどうしても量が多いことが有利になりやすい環境で、それはそれでどうかと思うけれど)

 

、、、と、例を挙げるときりがないのですが、やっぱり総合的に見て、世の中はまだまだ「量より質」ではなく、「質より量」なんじゃないかなーと。

 

もちろん、質が高い、量も多い、というのが一番良いのはわかっています。ただ、偉い人たちは仕事も恋愛も友達も遊びも食事もダイエットも睡眠もなんでもかんでも「量より質」と言いがちで、私たちもそうなりたいと思ってしまうけれど、そもそもそんなに簡単に質の高いものを生み出せるのか、ということ。

 

誰かが「努力は必ず報われる」と言っていましたが、私はかならずしもそうじゃないと思います。でも一方で「報われているひとは必ず努力している」とも思うのです。

 

努力とは何か。それはきっと量のこと。

 

ホームランを打ってる人はたぶん二塁打もたくさん打っている。そこそこのヒット曲を出している歌手はいつかミリオンヒットを出す可能性を秘めている。バズる記事を書いているブロガーはきっと普段から何百本も記事をかいている。

 

まず量がないと質は作れない。

 

これって私のようなフリーライターの仕事も同じで、やっぱり稼いでいる人は、まず仕事の量がハンパなく多い。それがないと、なかなか質の高いものは生み出せないのです。(一部の天才は別かもしれませんが)。質の高い仕事をしているからと量を減らすこと、それって、ただがんばるのが嫌なことを正当化する言い訳にしていませんか?

 

、、、と偉そうなことを言った手前で、申し訳ないのですが、特にがんばりもせずに書いてきたこのブログの記事本数がちょうど100本を超えました。今回が記念すべき101本目!

 

あくまで息抜きとして毎回テキトーに、けっして質の高いとは言えないものもダラダラと世の中に垂れ流してきましたが、この中からいつか高品質なものが生まれると信じて、これからも私はブログを更新してまいります。

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