そろそろ面接じゃなくて働かせてから評価したら?
大学を卒業して就職せずにフリーランスになるというブロガーさんの話が盛り上がっていますね。
よく見かけるのは「貴重な新卒の期間がもったいない」という意見。
私は今フリーランスの仕事をしていますが、なんでこんなヤクザな商売をしているかといえば、大学在学中からライターの仕事をしていたのでまともに大学のときに就活していなかったこともたぶん影響していて、今思えば「あのとき人生間違ったかなー」と思うことも。
そういう意味で、もったいないことをしたおバカさん側として「貴重な新卒の期間がもったいないという意見」はものすごくうなずけます。
んで、今回の話は単なる私の愚痴です。
新卒採用なんてなくなればいい!
それを声を大にして言いたい。
みんな大学卒業した後は2年間くらいアルバイトか契約社員として働かせて、そこで本当に使える人だけ正社員にすればよくないっすか?と思うのです。
なんの実績もない大学生をたった数回の面接で正社員にしてしまうこと、リスキーすぎません?
終身雇用制度が終わりつつあり、途中で転職されることが当たり前になっている今、新卒を育てる意味があるのか。プロ野球と一緒で、途中でライバル球団やメジャーに行きたいというのが普通になっていて、しかもそれが1年後だったりする。
たしかに面接で「こいつはうちで活躍できる!」と見抜く優秀な会社も少なくないのでしょうけど、「面接ではやたら威勢がよかったけど、いざ働かせてみたら、、、」なんてケースのほうが圧倒的に多いはず。「面接はダメダメだったけど、もしも採用していたら着実に仕事をこなして会社の売り上げに大貢献していた」という人だって多そうです。
そうしたミスマッチをなくすためにも、2年間くらいアルバイトか契約社員として採用して、その後は使える人だけ採用して、他の人は「自由に転職していいよ」とすればいいのではないでしょうか。会社によっては3ヶ月の試用期間とかもあるでしょうが、3ヶ月で仕事が出来る子か見抜けます?
新卒側にもメリットは多いのでは?
新卒側からすれば終身雇用してくれるかわからない会社に、どんな仕事を知らずに入ることの怖さ。「働いてみたけど、なんだか違う。でも、いまさらやめることはできない」という状況ってどうなんでしょう。でも、みんなが2年間契約なら、堂々と胸を張って「この会社で学んだことを武器に、私は別の会社に旅立ちます!」と言いやすくなるんじゃ。
会社に残りたいっていう人だって、2年間の契約なら、その間もっと必死にがんばるはず。だって2年間で仕事ができることが認められないと残れない。新卒だからとお荷物扱いじゃなく、1日でも早く戦力になれるように努力するのでは。
こうして新卒を正社員じゃなくてアルバイトか契約社員で雇うことで人件費や面接にかけるコストを削減して、その分これまでよりも幅広く新卒を採用すればいいのです。
いまどき有名大学卒が必ずしも活躍する時代じゃありません。高卒や専門卒、Fラン大でも、見込みがありそうならアルバイトや契約社員で2年間働かせてみる。
だいたい有名大卒じゃないという人にとって、やっぱり面接だけは不利です。学歴うんぬんではなく、どうしたって今までの実績をアピールしずらい。でも、働かせてみたら、めっちゃ出来る人、絶対にいますよね。学校のお勉強とお金稼ぎの才能が必ずしも直結しないのは明らかです。
こういうのは、とりあえずわかりやすく、かつカッコつけた名前を付ければ普及するので、「ロングインターン」とか呼んで、これから40年後まで終身雇用制度が約束できない企業はみんな取り入れたら、案外みんながハッピーになれるのではないでしょうか。
、、、と、フリーランスで働く、門外漢の私からの提案でございました。