少しだけ文章が上手く(なったつもりに)なる方法

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上手い文章ってなんだろう?

今回の話はなんの根拠もない、たんなる私個人の体験談です。(最近、こういうことを書かないと怒られちゃいそうなので)

上手い文章ってなんだろうと考えてみた時、結局のところは読む人の「好み」なんじゃないかという結論に至りました。

私の場合は「綺麗な日本語」とか「文法が正しい」はどーでもよくて、ひたすら「読ませるテンポ」や「ユニークな表現」みたいなものが盛り込まれた文章こそが、上手い文章だと思っています。

そうした文章に出会うと「ちくしょー、上手いなあ」と思わずニヤニヤしてしまう。

と同時に、やっぱり自分もライターという仕事をしている手前「なんて自分は文章が下手くそなんだろう」と落ち込むことこの上なし。

じゃあ、そんな「自分が上手いと思う文章」はどうすれば書けるようになるのでしょうか。

私がよくやっていた「少しだけ文章が上手く(なったつもりに)なれる方法」は、読んで上手いと思った文章を「まる写し」してみるということ。

尊敬するライターさんのコラムを読むたびに、その文章を丸写しして書いてみる。

そうすると、読んでいる時にはわからなかった「何か」に気づくことが多いのです。

それは言葉と言葉のつながるテンポだったり、自分では思いつかない表現だったり、大事なフレーズが挿入される絶妙な位置だったり。上手い文章だと思ったわりに「自分はなんてテキトーに読んでいたのだろう」と、書いてみて改めてハッとする。

よーするに写経

そんなことしたら他人の影響を受けてオリジナリティがなくなるんじゃない?

と思うかもしれませんが、まる写ししたくらいでそんな簡単に上手い文章に近づけませんから大丈夫。ちょっと「爪の垢を煎じて飲ませてもらう」くらいのイメージ。

つまりは「写経」ですね。

私はライターなので、上手いなぁと思うライターさんの文章をひたすら写経していましたが、例えば小説家になりたい人なら文章が上手いと思う小説家の短編あたりを、コラムニストになりたいなら文章が上手いと思うコラムを、漫才師になりたいなら上手いと思う漫才のネタを、放送作家になりたいなら上手いと思う番組の台本を……とにかく一語一語を噛み締めながら写経してみてはどうでしょう。

このブログを読んでくれる方は、はてなブログやはてなブックマークを使っている人が多いので、人気ブロガーになりたいなら文章が上手いと思うブログ、上手いコメントを望むなら、ひたすら好きなブクマカのコメントを写経してみてもいいかもしれません。

すると、きちんと味わいながら「コピー」することで、ctrl+cではわからない、思わぬ発見があるのです(もちろんそれをどこかに発表するのは盗作なのでダメ絶対!)

ただちに文章が上手くなる保証はまったくないけど、きっと「少しだけ文章が上手くなったつもりになれる」はずですよ

もっと上手い文章が書けるようになりたいなぁ。

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