当たり前だけど、フリーライターにとって意外と難しいこと
私が駆け出しのライターだった頃、先輩に言われたことがあります。
それはすごくシンプルだけど、とても大切なことでした。
「ウソを書くな」
「取材しろ」
「パクるな」
当たり前のことだと今では思うのですが、当時の私が書いた文章には、
「ウソなのかホントなのかあいまい」
「本当に取材したのか?」
「別のところから内容をパクってるんじゃない?」
とツッコミが入るようなことがたびたびあり、私としてはそんなつもりはまったくないのだけど、
「そう読者に思わせる可能性がある時点で、プロの文章としては失格。やり直して!」
と先輩に厳しく叱られたものです。
昨今のフェイクニュースや信頼できないサイトなどの騒動で、ふとそんなことを思い出しました。
「ウソを書くな」
「取材しろ」
「パクるな」
すべてがグレーな気がする(苦笑)
もちろん私が駆け出しだった10年以上前と今ではまったく状況が違いますし、ウェブライティングではいかに「効率的に」「スピーディに」「安く」仕上げるかが重要なのもわかります。特に取材にお金も時間もかけられない現状はある意味仕方がない。テレビやラジオでの芸能人の発言を切り取って記事にするなんてことを大手新聞が当たり前のようにやる時代です。
でも、たとえウェブという場所であっても、読者に何かを届ける時に絶対に守らなきゃいけないことがあると思うのです。
私はこのブログで今までライター初心者の方に向けて「とにかくライターを仕事にして、まずは1円でも稼いでみることは大事だし、最近のクラウドソーシングには良い仕事もたくさんあるからおすすめですよ」とお伝えしてきました。
しかし、私がそうだったように、ライターを始めたばかりの人には、もっとちゃんと伝えなきゃいけないことがありました。
雑誌だろうがウェブだろうが、お金をもらって書く以上、
「ウソを書くな」
「取材しろ」
「パクるな」
今の時代は難しいことなのかもしれません。
でも、あなたの文章を読んでくれる人がいる限り、あなたがプロとしてライターで生きていく限り、これだけはぜひ守ってください。お願いします。