メモを取るならパソコンよりも手書きのほうが記憶によいのは本当か

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たま〜にでいいから手書きしてみる

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私はフリーライターをしておりますが、週に1度はパソコンではなく手書きをするようにしています。メモやノートを取るのは手書きのほうが記憶に良いという話がありますし、パソコンだとどうしても深く考えずにタイピングしてしまいます。

今や、文章を書くという行為は、もはや「キーボードを打つ」と同じ意味になっています。よほどの大御所作家さんじゃない限り、長い文章を今でも原稿用紙に手書きだという人はいないでしょう。大人にとって手書きはもはや遠い存在になってしまいました。

私自身はそのことについて、とくに悲観したり、やっぱりデジタルよりアナログだよなんて思いはありません。便利なのは良いことだし、手書き文化が続いていたら、ライターの仕事も苦労の連続だっただろうし、今こうしてブログを書くという行動もしていなかったと思います。

ただ、そのせいでしょうか。たまに鉛筆を握って紙に文字を綴ってみると、ものすごーく新鮮な感覚におそわれるのです。記憶によいといわれるくらいだから、何か脳を刺激してくれるんですよね。

ひさしぶりに長時間、鉛筆を握ってみると…

長時間、鉛筆を握っていると、なんだか学生時代の懐かしい感覚が味わえます。書いている途中で、「あれ、えんぴつの“えん”ってどういう字だっけ?えーっと、なまりだから……“鉛”だ!」みたいなアハ体験も味わえます。

字を間違えたときも、deleteキーを押すのでなく、消しゴムでゴシゴシと消していくのもやたら楽しい。消しゴムのカスに「ひさしぶり!」なんて言われたようで思わずにやけちゃうほどです。

なので、ライターを含め、文章をよく書く仕事の人にはぜひ「週に一度くらいはPCじゃなくて手書きにしてみる」ことをおすすめしたいと思います。




手書きをすると自分の文章が本当の気持ちに近づく?

ここからは完全に私の仮説ですので、科学的な根拠などがある話ではありませんが、なんとなく手書きで久しぶりに書いてみると、「文字の意味」みたいなものに改めて気づかされることは多いです。

例えば、

「昨日はすごく憂鬱な一日だった」

という文章を書くとします。

この「憂鬱」という字。見ているだけでネガティブな感情が伝わってくる字ですが、PCで書く場合は「yuuutu」と入力するだけなので、書いている時にそこまでネガティブな感情は起こってきません。(しいて言えば、uが多すぎと今気づきましたが)

しかし、実際に紙に書いてみると、ものすごく字画も多いし、書いていてドヨーンとしてきます。(ぜひ実際に書いてみてください!)この感覚が本当の「憂鬱」という字が持つ威力なのではないかと気づかされます。

すると思うのです。昨日ってそこまで憂鬱だっただろうか、と。こんなに重くはなかったはず。「昨日はすごく大変な日だった」くらいのほうが、本当の心情に近いのではないかという疑問が生まれます。

もしくは「ゆううつ」と書くにしても漢字ではなく「ユーウツ」くらいのほうが、ライトなつらさをきちんと表現できるのではないかと。

こうしてあれこれ考えているうちに、文章が自分の伝えたいものに近づいてような感じがしてくるんです。

毎日とは言わないけど、週に一度くらいは手書きで頭と指をリフレッシュ




もちろん文章を書くことを仕事にしている人にとって、手書きは効率的ではないし、やっぱりPCを使った方がいいのは言うまでもありません。しかし、たまーにでいいので、ちょっと長めの文章を手書きで綴ってみるというのは、とても効果があるように思えるんです。

ライターを仕事にしている人だったら、例えば1ページくらいの仕事は一度手書きで書いてみてはどうでしょうか。またはブログを書く際、いったんノートに書いてみるとか。週に一度、いや月に一度くらいでもいいかもしれません。

日記を毎日つけているという人もいるかもしれませんが、できれば仕事やブログだったり、誰かに見られる(=ちゃんと書こうと思う)文章のほうが、あれこれと考えるのでメリットは大きいはずです。

ひさしぶりの「手書き」は、ものすごく新鮮な感覚を与えてくれるので、たぶん錆び付いていた記憶力や発想力にも影響するのかもしれませ。とにかく普段パソコンばかり使っている人こそ、きっと頭も指もリフレッシュできると思いますよ。

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