先輩や上司の教えには本来なら受講料を払うべき価値があるのでは?

最近見かける「私を貸します。文章術教えます」の詐欺だろ感

「1時間1000円から私がいろいろ教えます」的な個人サービスが盛り上がってます。BASEで自分レンタルしたり、最近だとタイムチケットといったサービスも注目されているみたいですが、こういうのって本職の人からすると「お前、絶対に素人だろ!」みたいなツッコミを入れずにはいられません。

 

例えば、私の場合はフリーライターなので「文章の書き方を教えます」みたいなのが、どうしても気になってしまう。

 

自意識高そうな中途半端なルックスの女子大生とかが、

 

「ウェブ媒体で何度か寄稿経験があります。ブログもやっていて、はてブが300付いたことも!バズる方法を教えます。1時間3000円〜」

 

とかみたいなやつ。

 

こーいうのを見ちゃうと「この腐れ素人が!どのツラさげて文章の書き方を教えとんねん!」と怒りを憶えたり。「人様に教えるんならベストセラー出してから言え!ウェブ媒体に寄稿って何回だよ!こちとら毎週何本も連載抱えてるプロなんですが。つーか、はてブ300って炎上しただけだろ!」と、か弱き大学生相手に対しても、器のちっちゃい私のような人間はムキーっ!としてしまうのであります。

 

でも、よくよく考えると、別に彼女たちは特段悪いことをしているわけでもなく、むしろ誰かの役に立つなら良いことなのかなーとも。(ただ、1時間3000円は取りすぎな気がしますが。本3冊買ったほうが勉強になりそう)

 

私は自分自身がライターだから、こう思うだけであって「1時間1000円でおいしいパエリアの作り方を教えます」とか「1時間3000円で面白い映画100作を教えます」とかだったら食いつきそう。案外、相手が素人かどうかなんて関係ないのかもしれません。

 

 

今さらながらいろいろ教えてくれた先輩や上司にお金を払いたい!

で、そんな話はどーでもよくて、こうした1時間3000円とかであれこれと教えてくれるサービスが当たり前になっているのを見ると、職場でプロフェッショナルな先輩や上司が指導してくれたことって、今更ながらお金を払いたいくらいありがたかったんだなーと。

 

私も駆け出しのころ、先輩のライターや編集者の人たちに厳しくも丁寧に教えてもらいました。先ほど書いた相場なら、100時間と計算したって30万円!いやもっと濃密な時間を学ばせてもらっているから、本当に莫大な金額を本来なら払わなきゃいけない。

 

私のようなライターという特殊な仕事じゃなくて普通の企業だって同じだと思います。先輩や上司から何かを教えってもらうのって、ものすごーく贅沢なことなんですよ、きっと。何気ない電話の取り方や名刺の渡し方だって、どこかのマナー教室に通ったら下手すりゃ何万円もする。

 

どこの会社でも口うるさい先輩や嫌味な上司は存在します(私も昔は会社に勤めていて、あまりの無茶ぶりの連続に何度か刺そうと思った先輩がいました)でも、彼ら彼女らの教えの中にも何かしら自分のためになることはたくさんつまっている。、、、たぶん。

 

もしもその時には「何言ってんだよ、こいつ」と思ったとしても、何年かして「あの時はわからなかったけど、こういうことだったのかー」ということや「当時の先輩が言ってたこと、、、やっぱり間違っていたなー。うん、絶対に刺しとくべきだった」という気づける。それだって十分、自分にとってプラスです。

 

最近は「駆け出しの時間なんて無駄だ!」という論調がスタンダードになりつつありますが、私はむしろこうして「お金をもらいながら実践的なことを教えてもらえる時間」はそれはそれで大切なのではないかと思います。

 

もちろん、ブラックな環境や伸びしろのない仕事をダラダラと続けるのはよろしくないですが、たとえ最初は大変でも、先輩や上司に殺意を覚えても、タダより安いものはない。いろいろ学んで、よいところは盗んで、ダメなところは真似しないようにして、自分のスキルをあげていけばいいのです。

 

六本木~GIROPPON~

というようなことを書いているうちに、昔、お世話になった先輩に無性に会いたくなりました。当時の感謝の気持ちを伝えようと5年ぶりくらいに電話をしてみると、、、

 

「あー、ひさしぶり。今、忙しいから。ガチャ」

 

どうやら先輩や上司というものはあれこれと教えてくれたことについて、私たちがどんなに感謝していても、本人はちっとも気にかけてないのかもしれません。だからこそ、思いっきり甘えて、教えてもらっちゃっていいのではないでしょうか?

 

 

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