クリエイティブな仕事こそウケた企画は「飽きられる」まで続けてみる

「あんたが飽きてても、読者は飽きてないから」

私が駆け出しのライターだった頃に先輩に言われた言葉。はっきり言って、私はこの先輩が苦手、というか大嫌いでした。

 

担当していた雑誌でウケた企画があると、次も同じようなネタを繰り返す。なんだかこっちが恥ずかしくなるんです。「また、パーツ痩せダイエット特集? それ、前号と同じじゃん!」と。

 

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でも、先輩にはそういう私の態度が伝わっていたんでしょう。一度、叱られた記憶があります。その先輩はやたら「例え上手」で、そこも気に食わなかったのですが、ただ、自分にとってはショックな一言でした。

 

「そもそも、雑誌のイチ企画なんて、買っている読者にすら届いてるかなんてわからないから。せっかく少しでもウケた企画があるんなら、それを今度はどう料理したら美味しくなるか、どうスパイスで味付けするかを考えなよ。毎回毎回、新しい料理を作って、自分的には達成感があるかもしれないけど、誰にも食べられない料理ほど、哀しいものはないよ」

 

ガーン!

 

ただ手抜きをして、毎回マンネリな記事を作っていたと思っていた先輩がこんなに考えていたなんて。

 

 

 

 

たとえば、こうしたブログでも同じことが言えると思います。

 

「また、こないだと同じようなこと書いちゃった」「いつもコメントくれる読者を飽きさせないか」なんて不安になりがちですが、そもそもまだあなたの書いたものはちゃんと届いていないんです。言っても読者になって毎回コメントをくれている十名程度の固定ファンがいるくらいでは?

 

「またこいつ同じようなこと書いてるよー」

 

そう思われるんじゃないかというのは、きっと単なるおごりなのです。

その「マンネリ感」を「ヒットパターン」に変換!

とはいえ、私自身、こうしたことを受け入れるのに時間がかかりました。だからこそ、おすすめしたいのは「自分のヒットパターンを見つける」ということ。

 

よくお笑い芸人は「ウケるネタはひとつあればいい」と言います。営業先で毎回毎回、新ネタをやる必要はない。その場所に行けば、はじめて見る人にとっては、自分たちとしては何度もやってるネタでも「新ネタ」である、と。

 

テレビでも同じ。よく何度も同じネタを見ることもあって「それ別の番組で見たよー」とがっかりすることもありますが、いまじゃ視聴率10%取れればよい時代、1つの番組でやったネタなんて、そんなに多くの人は見ていません。

 

それにもう一度見たいという人だってたくさんいる(そもそも「コスりすぎかな?」と思われそうな時は、ディレクターが「今回は別のネタをお願い」って判断するそうです)

 

もちろん、「一度やったネタはやらん!」というのもカッコイイのだけれども、やっぱり売れている人たちって、お客さんのニーズをきちんと汲み取れているんじゃないでしょうか。

 

 

 

 

いろいろと失敗を成功を繰り返して「こういう企画ってウケるんだな」というのがわかったら、実験が成功しているってことです。またゼロから作り出す必要はなくて、成功したものをブラッシュアップさせていく。

 

そもそも、これって意外とビジネスの世界では常識だと思うのですが、なぜかクリエイティブな仕事に限って敬遠したくなっちゃうから不思議です。(たぶん駆け出しのころの私もそうだったけど、変な「美学」みたいなものが邪魔しているんだろーなー)

 

それでも「また、おんなじこと書いてるよ」「それ、前に読んだから」とつっこまれたらどうしようと不安な人がいるかもしれません。

 

ただ、それって前向きにとらえると、あなたにはちゃんと読んでくれているリピーターが付いているってことなのです。

 

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