過去に観た映画の内容が思い出せない病
私はフリーライターという仕事をしているのですが、普段よく飲む人たちは同じライターや編集者などが多く、総じて小説や映画好き。なので、飲み屋ではけっこう「面白かった作品」の話になりがちです。
私も人並みに映画好きだと自分では思っていますが、いかんせん過去に観た映画の内容が思い出せないという病にかかっていて、こうした話題になるとちょっとビビってしまう。
あー、それ私も観た!というのは間違いないのだけど、どんな内容だったか忘れてしまっているのです。あれ、観たのは憶えてるけど、どんな内容だったっけ?と、はたから見ると「こいつ、ホントは観てないくせに、知ったかしてるな」と思われても仕方ない有様。
これは年齢による記憶力の低下ではなく、昔からそう。たぶん脳の中の「映画を記憶する装置」が生まれつき故障しているんじゃないかってくらい、思い出せない。
主人公の役者さんや監督は憶えてる。そして、感動したことも憶えている。でも、ストーリーが思い出せない。
さすがに最近何ヶ月かに観た作品は思い出せるんです。でも、私がむさぼるように映画にかぶれていた大学時代(もう10年近く前ですが)、毎日一本必ず観ようと夢中になっていた頃の記憶がほとんどない。もはや観ていないのといっしょじゃないか、と自分の映画記憶力のなさを呪いたくなります。
EKRで自分の記憶指数を計測してみる
ここにEKRという指数があります。これは10段階で、自分が観た映画をどれだけ憶えているかを数値化するもの。
計測方法は、まず友人に頼むなり、自分でインターネットの映画サイトを眺めるなりして、テキトーに映画名をあげていきます。観ていれば1とカウント。観ていなければパス。カウントが10になるまで作品をあげていきます。
最後に集まった10作品について、いくつストーリーを憶えているかを計測します。ストーリーを憶えているとは「起承転結がだいたい言える」くらいのレベルでオッケー。「子供たちが宇宙人を見つける」「宇宙人をかくまう」「大人たちが追いかける」「自転車に乗って空を飛ぶ」くらいで憶えていることとします。
10作品のうち、どれだけ憶えていたかがそのままEKRの数値となります。
EKR 0.0 映画館を寝る場所だと勘違いしている人
EKR 1.0〜3.0 映画を観たことで満足しまう人
EKR 4.0〜6.0 つまらなかった映画を記憶から抹消してしまう人
EKR 7.0〜9.0 映画を人生の一部だと考えられる人
EKR 10.0 逆に映画くらいしか楽しみがない人
私の場合、EKRは4.0でした。印象に残る作品以外はまったく脳がインプットしてくれない人間なのです。ちなみにEKRとは(英語記憶力)の略で、私が10分前くらいに思いついたものなので、科学的な根拠はたぶんありません。(4.0など小数点を入れているのは、なんとなくそれっぽいからです)
映画記憶力がある人が羨ましい
それにしても、映画の内容を憶えている人っていますよね。どうしているんだろう?きっと好きな作品を何度も観たり、映画を観終わった後もその映画について深く考え、だからこそパッと思い出せるのかもしれません。
英語記憶力の高い人、ホント尊敬します。