【怒り】なぜ「ブログに広告を載せない=偉い!」という風潮がこんなにも強いのか

「私はブログで広告収入を得てない!」…わざわざ自慢すること?

先日、とあるブログを読んでいたら

「私は広告収入のためにブログをやっていない!」

みたいなことをドヤ顔で書いている人がいて、なんとも言えない気持ちになりました。

広告に対して嫌悪感がある人がたくさんいるのは事実だから、たぶん広告を貼らないほうがよりしっかり読んでもらえるだろうし、滞在時間が伸びたりや直帰率が減ったり、さらには読み込みスピードが早くなったり、シェアもしやすくなるかもしれません。

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いろいろとメリットがあるのはわかります。

何より読者からすれば広告がないほうがよいに越したことはない。それは理解できます。

ただ、さきほどのとあるブログの場合「私は広告収入のためにブログをやっていない!」と言っていますが、ブログに広告は掲載されています。

おそらく、無料でブログを使っているから、ブログ運営側が出している広告なんだろうけど、別にユーザー側からすれば同じ。誰にお金が入ろうが、広告が貼られていることには違わない。

……なのに、なんでそんな偉そうなの?

そもそも無料でブログを利用できているのは、ブログにある広告収入のおかげなのに。

じゃあ、ブログの有料会員になったり、自分でサーバ代を払ったりして、なおかつ広告を一切載せない人は超偉いのか、そうすべきなのか、となるかもしれませんが、それは個人のスタンスの問題であって、別に偉いわけじゃない。好き勝手にすればいいこと。

ドヤ顔で「私はブログで広告収入を得てない!」とわざわざ自慢することではない気がします。

しかし、こう思うのは私のような特殊なタイプであって、世の中的には

 

「ブログに広告を載せない=偉い!」

 

みたいな風潮は確実にあります。

しかも、今回のように実際は広告が表示されていても

「私の収入じゃないから」

「だから私は偉い!」

という場合でも割とまかり通っているんじゃ?みんな「おー、たしかにキミはエラい」という認識がどこかしらあるんじゃ?

よくテレビタレントが「今回のドラマはノーギャラで出演しました」というとなんだか偉いように見えてしまうのに似てるのかな。

そのギャラ分のお金は放送局なりの儲けになっているのに。決して見ているドラマの中のCM本数が少なくなるわけではないし、ドラマの質がそこまでよくなるわけでもないだろうから、見る側からすれば特にメリットはないです。

それなのにみんな「ノーギャラで出演なんて偉い!」と賞賛する。そんなことよりちゃんとギャラを払ってがっつり芝居してもらいたいと思うのは私だけ?

「個人」の稼ぎには厳しい世の中

なぜあえて今回この問題を取り上げたかというと、「個人の稼ぎ」に対するいまだに根強く残る、得体の知れない嫌悪や足の引っ張りみたいなものを感じたから。

なぜ企業や団体がやっていることは許されて、一個人がやると批判や嫌悪の対象となるのか。

広告収入の向かう先がブログ運営会社だとセーフ、ブログを書く個人だとアウト、というみんなが持っている感覚がいまいち理解できないのです。

企業や団体が儲かっているのに、それにはあまり文句を言わない。個人に対してはなぜか嫌悪を抱く。

その心理には、「個人=自分と同じ立場」という感覚があるのではないかと私は思っています。

「自分は儲けていないのにあいつは儲けていてずるい」というやっかみ、もしくは「自分はそもそも金儲けなんて汚らしいことはしない」というマウント。それが原因かと。

一方で、企業や団体となると、そもそも自分と同じ立場ではない。だから何をしようが自分にはあまり関係がない。

私はフリーランスとして、「個人」側の立場として、このような風潮をなんとか打破したいのです。

「個人」が稼ぐことに対してのネガティヴな風潮を改めてほしい

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もちろん、個人より企業が作るもののほうがクオリティが高い、安全である、というのはあるかもしれません。

しかし、これからの時代、私のようなフリーランスだけでなく、会社勤めしている人だって、副業としてブログで稼いだり、LINEスタンプで稼いだり、家に外国人旅行客を泊めて稼いだり、子供達にサッカーやダンスを教えて稼いだり、「個人」としてお金を得るチャンスは広がっている。そして、それがこの閉塞感ただよう世の中を救う方法の一つだろうと思っています。

それが許されなければ、これからも会社から搾取され続ける。結果として、一部のお金持ちがますます潤い、もしくは誰のためにもならない使われないお金が銀行に溜まっていくだけ。

くたばれ内部留保!

私がもしも政治家になったら、こんなフレーズで当選を果たしたいと思っているくらい、企業や団体にばかり金が集まることに対して「おかしい!」と感じています。

そのおかげで安定した雇用が生まれているなんて意見もあるかもしれませんが、それにしては多すぎるし、ほとんど社員に還元されていないですよね。

だからこそ「個人」が正業とは別の稼ぎを得ることに対してのネガティヴな風潮を改めてほしいと願っています。

もちろん、個人が違法なやり方やグレーなやり方やでお金を稼ぐのはよくない。でも、それは個人だからではなく、企業や団体も同じ。「個人だから悪い」というわけではない。

「私は広告収入のためにブログをやっていない!」というような人たちって、結局は他人の足を引っ張り、「私は良いこと言ってます」みたいな、小学校の時にいた「先生、田中くんがハナクソたべてます」といちいちみんなの前で報告して「悦に浸る」学級委員の鈴木さんのような人間にしか見えません。

(その力をもっと「天下りをちゃんと禁止させろ!」とか「パチンコ屋は違法だ!」だとか、社会にはびこるおかしなルールのほうに向けたらいいのに)

ちなみに外国のことはあまり詳しくありませんが、これって日本独特のことなんでしょうか?他の国だともう少し「個人」の稼ぎに寛大?それとも同じ?

とにもかくにも、せっかくみんながハッピーになれるチャンスを自分たちでつぶしちゃっているように見えるのです。やれやr

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