フリーライターとは?「書く」を職業にする10のメリット

会社員から転身してフリーライターになりたい、就職せずにフリーライターになりたい、と考えている人はますます増えています。副業として、自分の趣味や知識を生かして、フリーライターをやってみたいという方も多くなっています。

フリーライターとは、フリーランスとして雑誌やWEBメディアで記事を書く仕事です。特定の企業で会社員としてお給料をもらうのではなく、いわゆる個人事業主(もしくは法人)として原稿料を稼ぎながら生計を立てる職業。

多くの場合、ひとつの雑誌やWEBメディアではなく、複数の媒体と取引しながら自ら仕事を獲得して、それぞれの企画ごとに文章を書いていくのが主な仕事です。取引先のメディアによって違いはありますが、具体的な仕事の流れとしては、企画からはじまり、取材をして原稿を執筆、記事を納品して原稿料をもらうというのが一般的です。

フリーライターになりたい人が増えている要因のひとつとして、今やパソコン一つあればでなんでもできちゃう世の中であるということは大きいと思います。フリーライターはその典型です。この記事を読んでくださっている方の中には、「フリーライター=自由な働き方」をイメージされている人も少なくないでしょう。働き方改革が叫ばれる時代、あえて会社に通うよりも、フリーランスとして働いたほうが何かと幸せな部分は多いと言えるのではないでしょうか。

とはいえ、やはり会社という組織に属していることの安心感というのもわかります。「フリーランス メリット」で検索してみると、たくさんのメリットと同時に、それ以上にたくさんのデメリットが紹介されています。たしかに、自由な仕事である以上、やっぱりフリーランスは不安定です。特に金銭面での安定を人生の第一にするならフリーランスよりも公務員を目指した方がいいでしょう。

しかし、フリーランスを目指す以上、常に「プラス思考」じゃないといけません。わざわざ自由な道を進むのですから、この際デメリットなんて気にせず、出来るだけ多くの「メリット」を見つけるほうがフリーランスを目指すモチベーションになるのではないかと私は思うのです。

というわけで、今回はひたすらフリーライターのメリットばかりを書いてみます。

なによりフリーライターという仕事がどんなものかを理解していただくにあたり、いきなりあれこれと専門的な難しいことを列挙して過度な不安をあおるよりも、まずはメリットの話をしたほうが、どんな仕事なのかをわかりやすくお伝えできると思いますし。

フリーライターという仕事は人によって大きく変わることもありますし、個人の経験からの話なので、もしかすると人によっては当てはまらないこともあるかもしれません。が、ひとつでも「自分のメリットになりそう」と共感できるものがあれば、ぜひフリーランスのライターを目指す理由のひとつにしてみてください。

目次

超個人的フリーランスで良かったランキングTOP10

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あくまで個人的な意見ですが、私が心の底から「フリーランスに生まれてよかったぁ〜!」と感じたメリットです。なるべく多くの人の参考になるように、フリーライターだけに限ったものではなく、最近増えているフリーな生き方を意識した上で選んでみましたので、ライター以外のフリーランスを目指す方も参考にどうぞ。

第10位 仕事以外の楽しみができる

まずプラベートに余裕ができます。これは言うまでもありません。

仕事以外の楽しみ、ずばり趣味の充実です。とはいえ、私自身はそこまで多趣味ではなく、しいていえば野球観戦で、平日でもふらっと野球を見に行けるくらいなのですが、けっこう仲間内のフリーランスには、パソコンを持ってサーフィンに行ったり、サウナに行ったり、山登りに行ったり、仕事半分にプライベートでの楽しみを満喫している人は多いです。

ノートパソコンを一台持って行けば、趣味をしながら仕事っていうのも不可能ではありません。

また、フリーライターであればこういう趣味が仕事につながっていく可能性も高いです。遊びながら仕事につながるっていうのはものすごくメリットじゃなかなーと。

第9位 歯医者、美容院、病院、銀行にすぐ行ける

これは意外とうれしいポイント。歯医者や病院、銀行、あとは役所とか時間の制限があったり、予約しなきゃいけない場所に時間を気にせず自由に行けること。フリーならではの大きなメリットだと思います。

病気になったら仕事どうすんの?という心配がフリーライターにはつきまといますが、こうしてすぐに病院にも行けるし、そもそも健康管理をしっかりしていれば、無理して出社なんてこともないので、あまり病気になることもないと思います(私が頑丈なだけかもしれませんが)

第8位 ケチじゃなくなる

フリーランスとして個人事業主になると、いろんなものを必要経費として買うことが出来ます。これについては以前別の記事で詳しく書いたので割愛しますが、いろいろと我慢をしなくてはいけないケースで、「経費でなんとかなる!」とためらう自分の背中を押せることは非常に良いことなんではないかと。

経費について詳しく知ることは、フリーランスとして生きていくのに必要不可欠だったりします(けっこうテキトーになりがちなだけに)

第7位 一般サラリーマンの同じ年収と比べて意外と貯金ができる

一方で、意外とフリーランスになると危機感というか、貯金について真剣に考えるようになります。「来月、仕事やばいかもしれないから、ちゃんと貯めておこう」というのが重なって、気がつくと「こんなに貯めてたっけ?」っていうことは多いです。

なお、これは私に限ったことではなく、フリーランスのほうが貯金が多いなんてデータもあるみたいです。

ちょっと古いデータですが、ライフネット生命による2014年の調査結果では、フリーランスの平均貯蓄額は431万円で、会社員は359万円!もちろん、フリーランスにはめちゃめちゃ貯金している人と、まったく貯金していない人もいて、その平均としての額かもしれませんが、意外とフリーランスは「貯金する生き物」なのです。

第6位 平日に旅行に行ける(しかも格安で!)

そんなフリーランスが貯蓄できる理由の一つに、「遊びにお金がかからない」というメリットがあります。自分で休みをコントロールできるので、平日に旅行に行くことも可能。通常では考えられない料金で行けちゃいます。

ホテルや旅館はやっぱり平日に空きが出てしまうことを嫌うので、「平日限定」でとんでもない価格のサービスを提供しているところは多いです。

他にもお正月休みやゴールデンウィークなどハイシーズンを避けられるので、海外旅行もバカみたいな料金を払う必要はなし。旅行に行きたい、実家に帰りたいと思った時にぱっと行ける。これがメリットでフリーランスになりたいって言う人も周りには多い気がします。

第5位 好きな人と仕事ができる&いろんな出会いがある

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会社員と違い、自分で仕事相手を選べるというのは、ものすごーく仕事がはかどります。面白いアイデアはやっぱり自分ひとりだけではなく、人との会話からも生まれてきますが、嫌いな上司や部下といやいや仕事をすると出てこないものが、好きな人たちと一緒に仕事をしていくことで生まれることは多いもの。実際、自分で選んだ仕事相手たちとの会話を通して、すばらしいアイデアが出てくるものだなと私自身は実感しています。

また、フリーランスで働いていると一つの場所に留まることは少ないので、様々な出会いがあります。そこでも自分で仕事相手を取捨選択することができます。いやな相手だったら無理に仕事をする必要はありません。そんな人と仕事をしても、会話がなければアイデアも出ません。いろんな出会いがあって、どんどん好きな人を増やしていけば問題なし。

だから、仕事相手は自分が好きな人ばかりでいいんです!

第4位 がんばればフリーライターは収入が増える

働いた分だけそれがお金になるというのは嬉しいものです。しかも上にも書いたように、基本的には自分で選んだ仕事なので、そこまでツラさは感じません。私は雑誌のライターの仕事が多かったですが、雑誌はページ数万の世界。それに比べて書籍を担当すると数十万というまとまった額の原稿料が舞い込みます。立て続けに書籍の仕事が回って来た時は「半年でボーナス3回分や〜!」というような稼ぎで、がんばったぶんだけ収入が倍増することもありました。

それと、収入が少なくても案外わりきれるものです。自分ががんばってないから、収入が少ないんだと。すべては自分次第。会社員のようにがんばっているのに上司の評価が悪いために、会社の業績が悪いために給料が少ないというジレンマもありません。

さらにいうと、最近ではブログやYouTubeなどあらゆるものを使って稼ぐことだってできます。文章や企画のプロであるフリーライターは、普通の職業の人たちより圧倒的にやりやすい環境にあると言えます。

第3位 親孝行できる

親からはつねに「フリーなんて大丈夫なの?フリーターとどう違うの?」と心配されてましたが(苦笑)、いつでも実家に帰れるし、何かあってもすぐに駆けつけられる。結果的にフリーランスのほうが、親孝行なのではないかと思っています。高齢化社会が進む中で、親の面倒を見なくてはいけない方も多いと思いますが、フリーランスのほうが環境としては良かったりするケースも。

また、知り合いの男性ライターは、「働きながらイクメンになれるのがメリット」って言っていて、たしかにそれもうなずけるなぁと。会社員の奥さんの代わりに家で子供の育児をしながらフリーライターをやっているそうで、さすがに現代日本において、まだまだ主夫というのはスタンダードではない中、フリーランスとしてイクメンになるのは、案外時代とマッチしているのではないかと。

ちなみにフリーライターの場合、こうして親の面倒や子育てをしていると、締め切りが遅れても「親の面倒を見ていて」「ちょっと娘を急遽、保育園へ迎えに行かなくちゃいけなくて」という言い訳を使うことで、担当編集者に大目に見てもらえることが多々あります。(どうせウソだとはバレているのだけれど…)

第2位 フリーランスのライターは自分のやりたい仕事が選べる

これが実質1位かもしれません。フリーになって良かったことはやはり仕事の仕方についてです。「仕事を楽しむ」を100%満喫したい人にとって、やはり自分で仕事を選べる環境というのは重要です。

自分で企画して、自分で取材して、自分で原稿を書く。そうした自分発信の仕事を続けていくと、不思議と「ちょっとハードワークかな」と思っても、あまり「疲れ」というものは感じません。

フリーランスには「やりたくないことは断れる」というメリットもありますが、それよりも「自分のやりたいことが多すぎて、やりたくないことをやっている暇がない」というのが理想だと思います。

とはいえ、仕事を軌道に乗せるにはいろいろと勉強が必要。私のブログを読んでいただくのもすごくありがたいですが、いろんなところから情報を得ることが一番の近道だと思います。

また、今の時代は、例えばクラウドソーシングに登録することで、簡単にフリーランスとして仕事を始めてみることが可能です。未経験者ならばとにかくいろいろと仕事をしてみる、転職を考えている人なら休日にちょこっと仕事を試してみる、その上で自分がフリーランスとして働けそうかを実際に仕事をしながら見極めてみることをおすすめします。

第1位 満員電車にならなくて済む

最後はベタな内容ですが、本当にこれが最も良かった!私は以前は会社通いをしていたこともありますが、満員電車に乗るたびに「こんなバカなことするために、私は生まれてきたのだろうか」と軽くウツになることも。

そもそも、なぜ仕事をするために、いったんギュウギュウの箱に押し詰められなきゃいけないのか。こんなツラい思いをする必要があるのかと自問自答の毎日でした。そのうえ、女性なら痴漢されたり、男性なら痴漢のえん罪をかけられたり。ただ働くだけなのにリスクが高すぎる!

なぜ電車はもっと広くならないのでしょう。今の三倍くらいの広さの電車を作ることは科学的に不可能なのか。山手線を回転寿しみたいに一周つなげて、お皿の上にひょいっと一人ずつ乗ることはできないのか。

…というバカな妄想をする毎日からおさらばして、喫茶店でモーニングをゆっくりと堪能しながら、さっそく仕事に取りかかれるフリーランス生活。最近ではコロナ禍で会社員でもリモートで働く人が増えつつありますが、こうした日常が当たり前になるのはものすごくメリットかと。ベタではありますが、私にとって最も良かったことなのです。

…というわけで、個人的なフリーランスとしてのメリットを綴ってみました。この中のいくつかでも自分に当てはまりそうなものがあって、「フリーランスとして転身してみるのもアリかな〜」と参考にしてみていただければ幸いです。

まずは「書くを仕事にしてみること」、その上でフリーライターという職業が持つメリットをめいっぱい楽しんでください。今回はメリットばかりについて書いてみましたが、より実践的なフリーライターの仕事内容については、過去の記事も参考にしてみてくださいな。

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